
鉄をどんどん蝕む「赤サビ」を、鉄を守る「黒サビ」にすることができるサビ転換剤を試してみます。今回使用したのはホルツのサビ・チェンジャー です
赤サビを落とさず黒サビにする「サビ転換剤」
クルマのエンジンルームや下回りに赤サビが出てきました。なんとかしたいです
赤サビにはサビ転換剤が楽ちんですね
どうやって使うの?
基本、いきなり塗るだけ
なんと!
今回使用したサビ転換剤は「ホルツ サビ・チェンジャー MH116」。同じような製品にソフト99コーポレーションの「赤サビ転換防錆剤 B-204」があります
どちらも同じ仕組みのケミカルですが、コーティングに使う成分の違い(ホルツはラテックス、ソフト99はアクリル樹脂と記載あり)がありそう。今回使ったホルツは、ややぽってり厚みが出る感じの仕上がりでした。機会があったらソフト99の方も試してみたいです
サビ・チェンジャーは「サビ止め入りのコーティング塗料」
コーティング剤の中にタンニンっていう成分が入っていて、赤サビがあると結びついてタンニン鉄っていう黒サビ的なものに変化します
赤サビを黒サビ的なものに変換させながら、同時にその上を透明な膜でコーティングしちゃうんですね
うん、なのでサビ落とししなくても大丈夫。コーティング剤は乳白色ですけど、乾燥すると透明になります
乾燥したあと、上から塗装してもいいんですよね
エンジンルームのネジとスプリングに出た赤サビ
ボンネットのところのスプリングと、手前の方にあるネジがサビてて、すごく気になるんです


ボンネット閉めるところのバネ、すぐに錆びちゃうんですよね。これ、正式名称はフードロック・テンションスプリングだそうです
ネジも一部、錆びてきちゃうのがありますよね
新品に交換してもまた錆びちゃいそうなので、部品交換せずになんとかしたいです
サビ転換剤を塗ってみる
付属のカップに数滴出して、付属の筆で塗ってみました。なんかあまり黒サビになってくれないような…


もうちょっとしっかり塗ったほうがよさそう
30 分くらいしたら重ね塗りできるので、そのときにビビらずに塗ってみましょう


今度はしっかり塗ってみました。ネジのほうが順調に黒くなりはじめたかも
うん。薬剤でしっかり白く覆われるくらいに塗った方がいいみたい
固まる前なら水で洗えます
使った容器と筆、すぐに洗っちゃうなら水でいいんですね
空気に触れるとすぐに固まり出してネトネトしますね。使う分だけちょっと出して、使ったらすぐに水で洗っちゃうと手間がないかも
固まったあとに落としたいときは
付属の説明書によると、固まっちゃった場合はラッカー(薄め液)で落とせるそうです
マニキュアの除光液(アセトン)でも大丈夫でした
8時間ほど乾燥させた結果
しっかり乾燥させると、かなり黒くなって赤サビ感が無くなりました


表面乾燥で 1 時間、完全乾燥で 8 時間が目安だそうです
その後も黒サビへの転換は進む
黒サビへの転換は、薬剤が乾燥した後も進むみたい


左が 8 時間経過後の写真。近寄ってみるとまだ赤サビっぽいところがかなり見えますね
24 時間経つと、全体にかなり黒サビっぽくなりますね。赤サビが消えてうれしいです