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じぶんで整備

じぶんで整備:リザーバータンクの水位が変化するしくみ

リザーバータンクとラジエターキャップについてです。ある程度のエア(空気)はクルマを動かしていると抜けていくようになっているんですね


リザーバータンクの水位は変化する

ラジエターキャップのところからゴムホースが出ていてプラスチックのタンクにつながってますよね

うん、リザーバータンクですね

そのリザーバータンクに入ってるクーラント、クルマを使うと量が増えたり、放っておいたらいつのまにか元に戻っていたりするんです

大丈夫、それは正常なんです


クーラント(冷却水)の配管内のエア抜きがちゃんと終わっていれば、リザーバータンク内のクーラントの量は、クルマをある程度走行させた直後は増加します。クーラントが十分に冷えると元の量に戻ります


ラジエターキャップには 2 つの弁がある

ラジエターキャップには 2 つの弁があるの

ただのフタじゃないんですか?

オーバーヒートのときに圧力をリザーバータンクに逃がすための主圧弁(加圧弁)、配管内のクーラントが不足したときにリザーバータンクから供給するための負圧弁が内蔵されてるの

見た目より精巧な部品なんですね

うん、クーラントの配管内を一定範囲の圧力に保つ働きをしているんですね

ラジエターキャップに数字が書いてありました

その数字はラジエターキャップの主圧弁が開く圧力。たとえば 88 kPa って書いてあったら、大気圧(約100kPa)に対してラジエター内の圧力が 88 kPa 余分にかかるまで圧が抜けません。それによってクーラントの温度がだいたい 120 度になるまで沸騰しなくなります

クーラントが 120 度くらいになっちゃったらオーバーヒートってことで安全弁が開く感じなんですね

オーバーヒートしなくても弁が開く?

ふつうに街乗りしかしないので、オーバーヒートとかしたことないです

わたしもないですね

でも、オーバーヒートしてないなら主圧弁は開かないはずだし、リザーバータンクのクーラントが増えるのはおかしいような…

そうそれ。わたしも最初「あれ?」と思ったのだけど、クルマって走らせるとかなり振動したり路面からの衝撃があったりしますよね

なるほど、クーラントが高温になって配管内の圧力がそれなりに高まったときに、クルマがガタガタ動いていたら、ときどき弁が開いてもおかしくないですね

弁が開くとクーラントはリザーバータンクへ流れます。なのでリザーバータンクの水位が上がって、配管内のクーラントは減ります

この状態でクルマを停めて温度が下がると、今度は負圧弁が開きます。リザーバータンクから配管のほうへクーラントが吸い出されて水位は元通り

ラジエターキャップってほんとにただのフタじゃなかったんですね

ある程度のエア(空気)は勝手に抜ける

クーラントの配管内にエア(空気)が入ってたらどうなっちゃうのかな?

ラジエターの上部に集まったエアは、ラジエターキャップの弁が開いたときにリザーバータンクに押し出されます。最終的にリザーバータンクの通気口から抜けちゃうはず

ある程度のエアなら勝手に抜けてくれるんですね

エアが抜けた分は、冷えて負圧弁が開いたときにリザーバータンクのクーラントから補充されます

となるとエア抜きが終わっていないとリザーバータンクのクーラントが減る?

うん。エア抜きが終わらないうちは、ラジエターへのクーラント補充だけでなく、リザーバータンクへの補充もわすれずに

エア抜きがちゃんと完了したら、リザーバータンクのクーラントは減らなくなる?

自然に蒸発する分を考えなければ、クルマが十分に冷えているときのリザーバータンクの水位はいつも同じくらいだと思います

リザーバータンクの水位だけでも、いろんなことが分かるんですね