
クルマのクーラント(冷却水,LLC)の成分についてです。定期的に交換しないと、エンジンが錆びてしまいます
クーラントの主成分は「水」
クーラントの大部分は「水」です。なので緊急時にはクーラントの代わりに水をラジエータに入れても問題ありません
他に何が入っているんですか?
水だけだと寒い時期、配管の中で氷になっちゃうので、それを防ぐためにエチレングリコールなどが入っています
凍らないので不凍液って言うんですよね
うん。昔は不凍液にクジラの油を使ったりしてたんですね。油をとるために世界中の海でクジラを獲りまくったので、数が減っちゃったんですね
白鯨って映画で観たことあります。船上で油だけとって、あとはどんどん海に捨てちゃってたんですよね
防錆剤と消泡剤の寿命
他に防錆剤と消泡剤っていうのも入っているんですよね
そう、クーラントの寿命は、これらの効果がなくなるまでってことが多いみたい
不凍液としての冷却性能は落ちなくても、錆を発生させないようにする、泡が立たないようにする、こういうことができなくなっちゃうんですね
クーラントは同じ商品を使い続けるのが安全
使用するクーラントは最初にクルマに使われていたのと同じ商品(新車なら純正品)を使い続けるのが安全なんだそうです
どして?
商品によって、防錆剤や消泡剤に使われている化学物質が違うことがあるの。混ざったときに何が起こるか分からないらしくって…
なるほど
でも実際には、違う商品を混ぜたら大変なことになったっていう話もきかないし、社外品のクーラントメーカのページに「まぜるな危険」と書いてあることもないですね
クーラントの色
交換の時、同じ色のクーラントを使うんですよね
うん、同じ色がいいです。違う色で混ぜると色が濃く(黒っぽく)なります
色は減算混合で暗くなっちゃうんですね
うん。色が濃くなっちゃうと、錆でクーラントが濁ったりしたときに気付かなくなっちゃう
もし間違って、違う色のクーラント混ぜちゃったらやばい?
それは大丈夫。色はただ付けてあるだけで、クーラントの成分との関連は一切ないそうです
無交換のクーラントはエンジンを錆びさせる
クーラントって基本的には「水」なんですよね
そう、だから添加されている防錆剤の効果が切れると金属を錆びさせます
車を長持ちさせたいならまめに交換したほうがよさそうですね
うん、それはあるかも
でも、最近のクルマだと、クーラントの交換をほとんどしなくていいものもありますよね
そんなに長く乗らないで定期的に買い替える人にはちょうどいいですね。もっとも、交換の頻度が下がったのは、技術の進化だけでなく、メーカーが想定するクルマの寿命の考え方が変わったって部分もあるかも
そういえば、家電でも意図的に長持ちしすぎないような設計をしたりしてますよね。過剰品質をやめてコスト削減でエコ(?)みたいな…
長く大事に乗りたい場合は、一般的なマニュアルよりも、細かくお手入れした方がいいのだろうけど、なんでも業者さんに頼んでいると、新しく買うのと変わらなくなっちゃう
となると簡単なことは DIY がいいですね。ネットにはいっぱい情報があるので参考になりますね