
エンジン下に入るのに必要な車高、フロント側にガレージジャッキ(フロアジャッキ)を仕掛けるのに必要な車高を調べました(新型コペン LA400K)
DIY でメンテするのにクルマの下に入りたい
前方からクルマの下に入れないと、エンジンオイルを抜いたり、オイルフィルターを交換したり、クーラントを抜いたりできないっぽいです
エンジンオイルは上抜きすることもできるけど、オイルフィルターは潜らないとダメかも
で、潜ってみようと思ったんですけど…

20cm 以下だとちょっと無理
フロントの車高は 18cm くらい。中を覗くことはできたんですけど、入るのはちょっと無理そう

左の手前にあるのがオイルフィルター、左の奥の方にオイルのドレンボルト、右の方にクーラントのドレンボルトがありますね
20cm 以下だと、無理に頭を入れると抜けなくなりそう
前輪を 4cm 乗り上げれば、なんとか下に入れました
高さ 4cm の敷石に前輪を乗り上げると、車高は 22cm に


これくらいあると、ぎりぎりクルマの下に入れます
敷石 1枚 で大体の整備ができますね。ちょっと狭苦しいけど
ただ、この車高だとガレージジャッキは使えませんでした
フロントのジャッキアップポイントが奥まってるんですよね。ガレージジャッキのハンドル操作(上下)にはもうちょっと高さが必要ですね
前輪を 8cm 乗り上げれば、ガレージジャッキの利用も可能
敷石を 2枚 にして前輪を 8cm 上げると、車高は 28cm くらいに


敷石 1枚 のときよりもフロントの車高がいっぱい上がったような
うーん、分からないけど重量のバランスが変わって、前後のサスペンションの伸びが変わったのかも
この車高だと、ガレージジャッキも使えます
今回使ったのはローダウン車に対応した Meltec(大自工業)さんの FA-24。でもフロントのジャッキアップポイントが奥まっているので、結局前輪を敷石に乗り上げて車高を十分に上げてからでないと使えませんでした
ローダウン仕様があまり生きなかったような…
うん。でも新型コペンの場合、底に設置されている補強用のバー(ブレース)の位置が低かったりもするので、低めの製品で助かることもあるかも
あと、FA-24 にはサイドからのジャッキアップ用のアタッチメントが最初から入ってました。わざわざ買うと 1000円 くらいするしちょっとうれしいかも
少しジャッキアップしたくらいではタイヤは浮かない
ためしにフロント側のジャッキアップポイントで 5cm くらいジャッキアップしてみたんですけどタイヤが浮かない…

通常、サスペンションが ±10cm くらいは伸び縮みするように設計されているらしいので、少しくらいジャッキアップしてもタイヤは地面から離れないんです
あと、フロントをジャッキアップしていくと運転席側が少し下がります
フロントのジャッキアップポイントが助手席側に寄ってますしね
ぴったりバランスの取れた場所ってわけじゃないんですね、ジャッキアップポイント
うん。ジャッキアップしただけだと結構不安定なんです
そうなんですね。しっかりジャッキアップするときは輪留めをして、必要に応じてウマ(リジッドラック,ジャッキスタンド)を用意して安全に作業してくださいね
スロープに使う素材の強度
前輪を乗り上げるのに庭で使っていた敷石を使ったんですけど、クルマを乗っけて大丈夫かちょっと心配でした
新型コペンのタイヤの指定空気圧(2.4kgf/cm2, 240kPa)から考えると、4輪がちゃんと接地していれば1平方センチあたり 2.4kg くらい。ちゃんとしたレンガやコンクリートならたぶん大丈夫
下に小石が挟まっていたら割れたりしないかな
うん、たしかに。固い素材は一部にだけ力がかかっちゃうと割れるかもしれないので下にゴムみたいなものを敷いておくといいかも
そういう意味では、レンガやコンクリートより木材なんかを使う方が無難かも
少し高いですけど、プラスチックでできた専用のカースロープもありますね

車重をだいたい 1t とすると、1輪あたり 250kg、タイヤの接地面積はハガキ1枚くらい(約150cm2)らしいので 1平方センチあたりせいぜい 2kg 程度。新型コペンのタイヤの指定空気圧(2.4kgf/cm2 = 240kPa)から考えても、概ね1平方センチあたり 2~3 kg くらいで考えておけばよさそう
通常、レンガやコンクリートなら、1平方センチあたり 100kg くらいは強度(圧縮)があります。木材でも同様に1平方センチあたり 100kg くらいは耐えられるそうです。ただし、穴の開いたコンクリートブロックなどは、穴にモルタルや鉄筋が入っていないと強度不足になることも。注意してくださいね