
ZOOM R8 の基本的な使い方です
ZOOM R8 のパネル
ZOOM R8 の操作パネルは以下のようになっています。ボタンがいっぱいありますが、グループに分けて考えるとすっきりしますね
これはマニュアルにある図ですね

- インプットセクション・・・外部入力の調整
- フェーダーセクション・・・トラック毎の調整
- ディスプレイセクション・・・各種表示と4つのソフトキー(状況に応じて機能が変わるボタン)
- コントロールセクション・・・機能別のメニュー(トラック毎の調整は TRACK と PAN/EQ で行えます)
- トランスポートセクション・・・各種操作用のボタン
R8でできること
- 本体のみでの録音再生(スタンドアロンで利用):
- MTRレコーダー(SDHCカードへ保存)
- 各種内蔵エフェクト(サンプリングレート 44.1kHz に設定されているときのみ利用できます)
- リズムマシン機能
- サンプラー機能(8パッド/8ボイス)
- プレイリスト機能(最大10プレイリスト[各99プロジェクトまで登録可能])
- USBマスストレージクラス機能でWAVファイルをPCに転送
- オーディオインターフェース(PCとUSB接続)として利用:
- 44.1, 48, 88.2, 96kHz / 24bit
- 再生チャンネル 2ch, 録音チャンネル 2ch
- Cubase9 LE 付属
- コントロールサーフェス機能(PCとUSB接続):
- PC上のDAWのインタフェースとして利用
R8のしくみ
- 曲は PROJECT という単位で扱います
- 音声入力は2系統(INPUT1,2)利用できます(ほかに内蔵マイクもあります)
- トラック8つに対応する8つのWAVデータを使います・・・モノラルWAVx8(2トラック分でステレオWAVも可):基本 44.1kHz(48kHzも可),16bit(24bitも可)
- トラックデータ8つをミックスして、ステレオのマスタリングWAVデータを1つ作成できます
- インサートエフェクト1か所(エフェクトの種類はプリセットアルゴリズムから選択)、センドリターンエフェクト2種類(リバーブ、コーラス+ディレイ)を利用可能
- リズムパートはトラックにリズムパターン(プリセットあり)を割り当て、それらをトラックシーケンサで組み合わせて演奏させるしくみ
R8の基本操作(トラックへの録音再生)
トラックの再生
楽曲をトラックに割り当てて練習もできますね
- EXITを何度か押して PROJECT モードのトップにする
- INPUT1,2に楽器を接続
- INPUT1,2のLEDを赤点灯
- 再生するトラックのLEDを緑点灯
- 再生するリズム(LOOP)トラックのLEDを橙点灯
- トラックシーケンサを使うときは TRKSEQ の下を押してONにする
- MASTERのLEDを消灯
- STOP+REW で先頭に戻す
- カーソル上で時間表示と小節表示の切り替えも可能
- PLAYを押すと再生開始
- STOPで終了
トラックへの録音
トラックに録音されるのはINPUTからの音です
再生するトラックの音はモニター用に出力されます
- EXIT ボタンを何度か押して PROJECT モードのトップにする
- INPUT1,2に楽器を接続
- INPUT1,2のLEDを赤点灯
- 録音するトラックのLEDを赤点灯
- 再生するトラックのLEDを緑点灯
- 再生するリズム(LOOP)トラックのLEDを橙点灯
- トラックシーケンサを有効にするときは TRKSEQ の下を押してONにする
- MASTERのLEDを消灯
- STOP+REW で先頭に戻す
- カーソル上で時間表示と小節表示の切り替えも可能
- REC ボタンを押す
- PLAY ボタンを押すと録音開始
- STOP ボタンで録音終了
トラックのバウンス(ピンポン録音)
再生トラックの音が、INPUTと一緒にトラックに録音されるの
トラックをまとめられるんですね
- EXITを何度か押して PROJECT モードのトップにする
- INPUT1,2に楽器を接続
- INPUT1,2のLEDを赤点灯
- 再生するトラックのLEDを緑点灯
- 再生するリズム(LOOP)トラックのLEDを橙点灯
- トラックシーケンサを有効にするときは TRKSEQ の下を押してONにする
- 録音先のトラックのLEDを赤点灯
- MASTERスライダ上のLEDを消灯
- BOUNCE(ソフトキー)の下を押してONにする
- STOP+REW で先頭に戻す
- カーソル上で時間表示と小節表示の切り替えも可能
- REC ボタンを押す
- PLAY ボタンを押すと録音開始
- STOP ボタンで録音終了
R8の基本操作(出力する音の調整)
トラック毎のPAN/EQの設定
トラック毎に定位や音質を調整
- PAN/EQ ボタンを押す
- カーソル左右、またはトラック選択ボタンでトラックを選択
- PAN, EQ の他、ステレオトラックとして設定、位相反転なども可能
インサートエフェクトの設定
どこか1か所にだけ、凝ったエフェクトを信号ラインに挿入できるんです
- プリセットのアルゴリズム(エフェクトの組み合わせ)から選んで使う
- 挿入できる場所
- INPUT(1 または 2)の基本処理の直後
- 1つのトラックからの出力
- マスタースライダーの直前
【手順】
- EFFECT ボタンを押す
- INSERT(ソフトキー)を押す
- [DIAL] で On にする
- INPUT SRC を選択
- MASTERスライダーの直前に設定したいときは先にALGORITHMをMasteringにしてから選択します
トラック毎のセンドリターンエフェクトの設定
ミックス前の信号それぞれに、2種類(Reverb, Chorus+Delay)のエフェクトを好きな割合でかけられるの
【手順】
- センドリターンエフェクトを有効にする
- EFFECT ボタンを押す
- REVERB または CHORUS(ソフトキー)を押す
- [DIAL] で On にする
- 各トラックにかけるエフェクト量を設定
- PAN/EQ ボタンを押す
- REV SEND, CHO SEND を設定
R8の基本操作(リズムマシン機能)
リズムパターンをトラックへ登録する
最初にリズムパターンをトラックに割り当てます
- RHYTHM ボタンを押す
- [DIAL] でプリセットのリズムパターンを選択
- PLAY で聴くことができる
- プリセット以外のリズムパターンを作成することも可能
- ASSIGN の下を押して、トラックスライダの下の点滅するパッドを押す
トラックに登録されているデータの確認
現在トラックに割り当てられているデータを調べてみますね
- TRACK ボタンを押す
- 左右カーソルキー(またはトラックスライダ上のボタン)で選択(LED橙が点灯)
- New Track で未割当の状態
トラックシーケンサの編集
最後に、トラックに割り当てたリズムパターンを組み合わせてリズムパートを作るんです
- TRACK ボタンを押す
- TRK SEQ を選択
- REC ボタンを押す
- トラックスライダの下のパッドを押す
- トラックのLEDは消灯でも橙でも登録可能。ただし橙でないと試し聴きするとき音が出ない
- 逆に橙にしてあると登録するためにパッドを押すたびに再生されて面倒なこともある
- STOP ボタンで終了
- 視聴するには有効なリズムパターントラックをすべてLED橙にしてPLAY ボタンを押します
サンプリングした音源でも同じようにトラックシーケンサで演奏できます(ループトラック)
R8の基本操作(マスタリング)
トラックに録音した音をミックスして、ステレオのWAVファイルを作成すれば完成
マスタートラックの作成
ミックスダウンですね
- EXITを何度か押して PROJECT モードのトップにする
- 再生するトラックのLEDを緑点灯
- 再生するリズム(LOOP)トラックのLEDを橙点灯
- トラックシーケンサを使うときは TRKSEQ の下を押してONにする
- MASTERスライダ上のLEDを赤点灯
- STOP+REW で先頭に戻す
- カーソル上で時間表示と小節表示の切り替えも可能
- REC ボタンを押す
- PLAYを押すと録音開始
- STOPで録音終了
マスタートラックの再生
- EXITを何度か押して PROJECT モードのトップにする
- MASTERスライダ上のLEDを緑点灯
- STOP+REW で先頭に戻す
- カーソル上で時間表示と小節表示の切り替えも可能
- PLAYボタンを押す
- STOP ボタンで終了
思ったより簡単そう